『わからない』の本音
- まやはるこ

- Jul 19, 2022
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あなたはどうしたいの?と聞かれた時、「わからない」と答えてしまう癖が私にはあった。
それは子どもの頃からだったように思う。
わからないには、本音が隠れていると思う。
「本当にわからない」と「わかりたくない」という二つの本音。
「本当にわからない」は、純粋であるかもしれないけれど、時に無知ともなる。
「わかりたくない」は、傷つきたくないから自分を見ない。認めたくない。
父は二人の男の子を連れて、一回り年下の母と再婚した。私が生まれ、三人の子の母親になったことで随分気苦労が絶えなかっただろう。身体が弱く入退院をくり返していた。
母の愚痴を聞きながら、いつしか私は母の顔色を見る子どもとなっていた。
自分の気持ちに素直になるより、一番自分にとって何が最善なのかを優先していた子どもだった。
傷つくのが恐かったのだろう。
そうすることで、自分を守っていたんだなと思う。




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