〜「神戸新開地」の楽しみ方〜②

港町や異人館、神戸は観光地から下町裏町、また美しい自然の中に埋もれた祈り場など、

いろんな顔があります。

外からきた友人の希望で観光地を案内することがありますが、、

個人的に好んで訪ねるのが新開地なんです。ちょっとコアなイメージだけど、

昔ながらの人情が息づいて、誰でも温かく迎えてくれる好きなところです。

ある日のこと、商店街に入ってすぐに靴屋さんが目に入りました。

履いている靴が少し大きく、下敷きを買おうと思いついたのです。

入り口にいた男性に、

「あのー靴の下敷きありますか？」と尋ねた。

店の奥に入り、靴の下敷きを手に持ってきた。

「これでいいかな」男性が渡してくれたのです。

財布を手にとり「おいくらでしょうか」

「いらん、いらん。売り物と違うから」と男性。

お店でこんな経験はないので、なんとも胸の中に温かいものが広がりました。